松浦さんが担当されているプロジェクトの魅力を教えてください。
松浦私はスポーツを軸にしたプロジェクトを担当しています。例えば、湾岸エリアに居住する子どもたちが一流のアスリートからスポーツを学べる教室「スポーツアカデミー」です。スポーツアカデミーは、東京2020オリンピック・パラリンピック開催の中心地として機運の高まる湾岸エリアで、子どもたちがスポーツに触れる機会を創出して、スポーツによる地域コミュニティの活性化を目指すという目的でスタートしました。陸上、体操などの競技だけではなく、パラスポーツも体験できる豊富なプログラムが特徴で昨年は地域の小学校の授業の時間をお借りしてウィルチェアーラグビーを子どもたちに教えました。Nikeとコラボレーションした新豊洲のスポーツパーク「TOKYO SPORT PLAYGROUND」や、音楽とスポーツの融合をテーマにした「MIFA Football Park」、がん患者とその家族や友人などが気軽に訪れて相談できる「マギーズ東京」なども担当しています。
TOKYO SPORT PLAYGROUNDは、どのような施設ですか?
松浦TOKYO SPORT PLAYGROUNDのテーマは、「インクルーシブデザイン」と「サステナブル」。様々な人にとっての使いやすさや持続可能な社会を目指す取り組みにこだわった施設で、スケートボードプラザやバスケットボールコート、ランニングのトラックなどがあります。10月にオープンしてから、平日だと1日100~150人、休日は300~500人の方に来場していただけるなど広く認知いただいています。スポーツは年齢や国籍、性別などに関わらず、共通言語としてコミュニケーションをはかれる貴重なツール。湾岸エリアに住んでいる方が、スポーツでつながれる場所を提供したいという想いで運営しています。
松浦さんが、WANGAN ACTIONのスポーツ関連のプロジェクトを担当する中でこだわっていることは何ですか?
松浦子どもたちが体を動かすことを楽しめる場所にしたいという想いは強いですね。TOKYO SPORT PLAYGROUNDでは、やってはいけないことのルールを極力減らそうとしています。子どもたちが自由に、その場にあるものを使ってどうやって楽しもうか考えながら遊ぶことをサポートできる施設を目指しています。管理する側としては、禁止事項を減らすほど運営が大変になるので難しいところなのですが(笑)。禁止事項を決め過ぎてしまうと子どもたちにとっては面白くなくなってしまうし、施設としての魅力も減ってしまうので、そこは工夫していますね。
松浦さんがプロジェクトに関わる中で、大変だったことや苦労したことは何ですか?
松浦TOKYO SPORT PLAYGROUNDの運営については、新型コロナウイルスの影響を大きく受けました。予定していたオープン時期をずらしたり、事業期間自体を大幅に変更したりと、一筋縄ではいかないことが多々ありました。ただ、結果的には、一緒に事業を進めているNikeの担当者の方々とも十分な議論ができたため、コンセプトをより明確化でき、施設の運営方針も確立することができましたね。
「ザ・コーポレートゲームズ東京 アジアパシフィック」はどんなイベントですか?
宮本コーポレートゲームズは、2014年から1年に1回開催していたマルチスポーツフェスティバルです。スポーツを通じて湾岸エリアの魅力を日本から世界に発信していきたいという想いで、2019年まで6年連続で開催してきました。このイベントの特徴は、「誰もが楽しめる場」というコンセプト。健常者や障がい者を区別なく、10種目以上の競技種目から好きな種目を選び同じルールで対戦できます。参加条件は、8歳~120歳であることと、参加チームごとにユニフォームをそろえること。湾岸エリアの地域の方に限らず、企業・団体など様々な形態でご参加いただいている大会です。地域コミュニティの活性化だけでなく、企業・団体のチームビルディングや健康経営、運動習慣をつけて健康寿命を延ばすという社会課題にも寄与していると考えております。