Project Story
プロジェクトストーリー

2019年に千葉県千葉市海浜幕張エリアに誕生した「幕張ベイパーク」。ここでしか体験できない『街づくり』そして未来につながる『街そだて』の思想を取り入れ、これまでにない大規模な開発が現在も進んでいます。今回は、「幕張ベイパーク」の開発やエリアマネジメントを担当するお二人にインタビュー。三井不動産レジデンシャルならではのエリアマネジメントの仕事の魅力、この土地に寄せる思いについて語り合っていただきました。

Profile

大屋 知久

経理部門に配属後、都心マンションの営業業務に従事。2021年に現在の千葉支店に異動し、幕張ベイパーク開発担当となり、商業施設・エリアマネジメント業務を担当している。

柳谷 剛弘

都市開発本部で都心マンション開業務に従事後、千葉支店へ異動。幕張ベイパークの開発担当としてマンション開発・エリアマネジメント業務に5年半従事する。現在は人事部に所属。

episode.01 幕張でしか体験できない『街づくり』とは何か。

まず、本プロジェクトの概要について教えてください。

柳谷本プロジェクトが本格始動したのは2015年ごろ。千葉県の幕張新都心若葉住宅地区というエリアの開発の為、当社が幹事会社となり、7社JV(ジョイントベンチャー)での街づくりプロジェクトが始まりました。

大屋2015年当時私は経理担当者として、土地の実地調査にも来ましたが駅からも遠く、広大な更地が広がっており、「本当にここに街ができるのだろうか」と思っていました。

柳谷当時から重要視されていたのは『ここでしか体験できない街づくり』。都内でも、他の地方でもない、唯一無二の街をつくっていこうということでした。そこで、まず参考にしたのは米国ポートランドの街づくり。ミクストユースの街づくりをはじめとして、ポートランドと幕張エリアにはいくつもの共通点があることから、実際に現地の建築設計事務所と共にマスタープランを作成し、それを基にしてプロジェクトが動いていきました。

大屋幕張ベイパークでは職・住・学・遊が融合するミクストユースの街づくりを進めていますが、ハード面の開発だけでは中長期的に街は良くなっていきません。そこでエリアマネジメント組織をつくり、開発事業者だけではなく、住民・店舗が主体となって街を育てていく仕組みを構築しています。

※内容は2023年4月時点のものです。

お二人は、本プロジェクトでどのような役割を担っていたのでしょうか。

柳谷幕張ベイパークは十数年かけて段階的に開発する街づくりですが、私が異動してきた2016年は、ちょうど最初の街区が着工した時期でした。住民も住んでいない状況で1棟目のマンションの入居が始まるまでに「B-Pam」というエリアマネジメント組織を立ち上げました。一般的な街では自治会や商店街組合などが分かれて、それぞれに活動方針を定めていくと思いますが、「B-Pam」では、住民や店舗の方々が同じ組織に属しており、街に関わるみんなが一体となって街づくりに携わる場を持っています。

大屋私は2021年からこのプロジェクトの担当となりました。既に2棟目のマンションもでき3000人を超える住民やいくつもの店舗が実際に街で活動をしている段階でした。住民・店舗の皆さんが取り組む「街そだて」をサポートして「幕張ベイパーク」がより良い街にすることが私の仕事です。

episode.02 『街そだて』につながる、さまざまな挑戦。

実際に幕張ベイパークのエリアマネジメントには特徴はどのような点があるのでしょうか?

柳谷1つ目は先程話した「B-Pam」というエリアマネジメント組織をつくったこと。2つ目は私たちがいる「クロスポート」という施設を街の中心につくったことだと思います。私は「クロスポート」を「街の公民館」と呼んでいますが、ここは街に住む方、街を訪れる方が自由に過ごすことができる場所です。午前中は小さい赤ちゃんを連れたママさんがいたり、午後になる小学性が集まって遊んでいます。また「B-Pam」の活動拠点でもあるので土日にはイベント等もあり街に賑わいを生んでいると思います。

『街そだて』のフェーズに立ち会っている大屋さんですが、幕張ベイパークがより魅力的になるように心がけていることはありますか?

大屋住民や店舗の方々が抱える課題や悩み、挑戦したいことをよく聞くことです。私は実際にこの街に住んでいるわけでもなく、店舗を営んでいるわけではありません。そのため私には見えていない、この街に住み店舗を営んでいるからこそ感じる課題が多くあると思っています。それらをしっかり聞き今後の街づくりに活かすことが大切だと思いますし、街がよりよくなるための活動については一緒に取り組んでいきたいと思ってます。また私は商業施設のリーシング業務や運営業務も担当しているのですが、入居するテナントを決定する際にはなるべく千葉県に馴染みがあり幕張ベイパークの街づくりに共感してくれるテナントに出店してもらうようにしています。テナントとして出店してからも一緒に街づくりに取り組んでほしいと思っているからです。

episode.03 街も人も、一緒にそだっていく。

本プロジェクトに携わる中で、印象に残っている出来事を教えてください。

柳谷忘れもしない、2019年4月13日の『街びらき』の日ですね。最初の街区の完成・街びらきを記念して、大きなイベントを開催したんです。入居前の住人の方ともコミュニケーションをとり、一緒にイベントに関わる機会を設けることが出来ました。結果、イベントは非常に賑わい、この街のスタート地点に立ち会うことができたことに大きな達成感を感じていました。

大屋「本当にこんなところに街ができるのだろうか」と思っていた私ですが、異動してきて幕張ベイパークを目にしたときは感動しました。人も、建物も、エリマネもすべてがこの街らしさを持って機能している。引き継いだときは、身の引き締まるような気持ちでした。

柳谷実際、エリアマネジメントを進めてみてどうですか?

大屋おかげさまでたくさんの人が主体的に街づくりに携わってくれています。先日は「幕張ベイパークフェスタ」というイベントを開催しました。「B-Pam」が企画し、関係者との調整や広報活動、当日の運営等もすべて「B-Pam」の皆さんが行ったのですが1万人以上が幕張ベイパークを訪れたと思います。準備等も本当に大変だったと思いますが、あのようなイベントを自分達で開催できるのは本当にすごいことだと思います。

柳谷街づくりは我々が中心となって進めてきましたが、この街に関わる人たちが、自身の手で活動していくことで、本当の意味で街がそだっていくのだと思います。

このようなプロジェクトに携わることの魅力や、やりがいはどのような点にありますか?

柳谷自分たちも街の一員になれるという点ですね。千葉支店を離れてからもこの街を訪れるのですが、街を歩いていて「柳谷さーん!」って声をかけてくれるんです。単なる事業主と住民・店舗ではなく、ずっと続いていくようなあたたかい人間関係を築くことができたのだと、大きなやりがいを感じました。

大屋私も住民や店舗の皆さんと信頼関係を築けたことが大きなやりがいになっていると思います。ただ建物をつくって終わりではなく、住民や店舗の皆さんと一緒に街のことを考えて街を変えていくことができることが他にはない幕張ベイパークプロジェクトの魅力だと思います。

episode.04 想い描いたことは、なんでも叶えられる。

今後、幕張ベイパークで挑戦したいことや期待していることはありますか?

大屋まだまだ幕張ベイパークの開発は続きます。24年秋頃にはシニアレジデンスの入居も始まり、より幅広い年齢層の方が入居してくるでしょう。多様化していく住人・店舗の方のニーズを理解し、皆さんにとってより良い街をつくっていきたいです。

柳谷このプロジェクトに携わって感じたのは、自分たちが想像できることは、皆で力をあわせれば何でも実現し得るということですね。まっさらな土地に街をつくり、住民や店舗の方が街を愛し、より魅力的な街になるように主体的に街そだてに関わってくれているって本当にすごいことです。これからも更なる街の発展を期待したいですね。

最後に、学生たちにメッセージをお願いします!

柳谷先ほど想い描いたことはなんでもできると話していましたが、三井不動産レジデンシャルの伝統と実績、そして世の中から認められる確かなブランドが、それを支えているのだと思います。「やってみたい」と思ったら、年次や役職を問わずどんどん周りを巻き込んで実現に向けて動くことができるはず。ぜひ「こんなことがやりたい!」という皆さんの構想をぶつけに来てほしいです。

大屋当社は若手に任せられる仕事の幅がとても広い点が大きな魅力です。また大規模開発も多いので住宅だけではなく商業等も含めた事業も増えてきています。実際に私も幕張ベイパークでは住宅開発だけでなく商業やエリマネもやっています。住宅開発だけの視点ではなく様々な視点から街づくりを考えられるようになりました。若手のうちから自分の可能性を広げて挑戦したい方にはぜひ入社してほしいです。