すまい選びのお役立ち情報
すまいの基礎知識〈すまい選び篇〉vol.13

マンションで犬と暮らす 快適な生活のためのポイント

空前のペットブームと言われる現在。ペットは生活に癒しや安らぎを与えてくれる存在であり、今や大切な家族の一員ともなっています。以前はなかなか難しかったマンションでの飼育も、最近では「ペット可」の物件が増えつつあります。今回は人気ペットとして定番の「犬」を飼いたいという人に、知っておきたいポイントをご紹介します。
マンションで飼うときのルールや注意点

大勢の人が暮らしているマンション。ペットを飼うには、あらかじめ知っておきたいルールや注意点があります。参考までに三井不動産レジデンシャルのマンションの規約を少しご紹介します。

  • 飼育にあたっては必ず申請手続きが必要。
  • 飼育できる数は小型犬の場合原則2匹まで。
  • バルコニーなどの共用部分では飼育しないように管理すること。また共用部分で餌や水を与えたり、排泄をさせないこと。
  • 犬に必要なレベルのしつけを行うこと。
  • 小型犬は狂犬病予防法第5条に定める予防注射を必ず受けること。
  • 不妊・去勢手術等の繁殖制限措置を行うよう努めること。
  • 伝染病疾病の予防ワクチンの摂取を受けるよう努めること。

ご紹介したものは主な参考例ですが、マンションには管理組合ごとにルールが決まっており、ペットの飼育に関しても細かい規約が定められています。入居する際には事前にどんなルールがあるか、確認しておきましょう。

また戸建てに比べてマンションは気密性が高い物件が多いので、夏の暑さには特に注意が必要です。犬は暑さに弱いので、留守番させるときには室温が上がり過ぎないよう空調を入れるなど十分に注意してください。

マンションで飼うのに向いている犬種

ひとくちに"犬"といっても、その種類はさまざま。犬種によってそれぞれ性格や必要なお手入れにも違いがあります。そこでどのような種類の犬種がマンションで飼うのに向いているのか、ご紹介しましょう。

まず何よりも楽に抱っこして移動でき、飼育スペースも小さくてすむ"小型犬"であること。大型犬に比べて運動量も少ないので、散歩の時間も少なくてすみますよ。そのなかでも抜け毛が少なかったり、無駄吠えが少なかったりなどマンションで飼うのに適した犬種は次の5種類です。

1.トイプードル ~温厚でしつけのしやすい人気者

抜け毛も臭いも少なく、室内犬として不動の人気を誇る犬種。性格は温厚でとても賢いので、しつけがしやすいのが特長。子犬の頃からしっかりとしつければ、多くのことを覚え無駄吠えもしません。

2.シーズー ~おとなしく静か

プードルと同様に抜け毛と臭いが少ないのが特徴です。おとなしい性格で運動量があまり多くないので、子どもやお年寄りでも散歩ができます。無駄吠えが少ないのも魅力ですね。

3.マルチーズ ~社交的で"抱き犬"として愛される

穏やかで社交的な性格をしており、古くからヨーロッパでは"抱き犬"として愛されてきました。おとなしくて運動量も少ない犬です。また忠誠心が強く頭も良いためしつけがしやすく、初めて犬を飼う人にもおすすめ。メスよりもオスの方がより温厚なんだとか。

4.ヨークシャテリア ~シルクのような毛質で賢い

抜け毛が少なく、柔らかくシルクのような毛質から「動く宝石」とも呼ばれ、室内犬として長く愛されています。賢いのでしつければ無駄吠えもしませんが、頑固な面もあるのでしっかり信頼関係を築いて上手に飼育しましょう。

5.チワワ ~超小型だから食事も運動もほどほどでOK

小型犬のなかでも世界で最も小さな超小型犬。食事も運動もそれほど多く必要としません。ただし警戒心が強く臆病な性格でよく吠えるので、子犬の頃より安心させる環境づくりをして無駄吠えをしないようしつけることが大切です。

どの犬種も街で良く見かける人気の犬ばかりですね。もちろん、同じ種類でも個性があるのでそれぞれの性格は異なります。ここに挙げなかった犬種でもおとなしい子がいるかもしれません。いずれにしても大切なことは、最初にしっかりとしつけをすることです。

買っておけば安心できる、飼うために必要なもの

新しい家族として迎えるにあたって、飼い主も犬もストレスなく過ごすために、必要なものはちゃんと用意しておきたいもの。では実際に、どんなものが必要なのでしょうか。用意しておきたいアイテムをピックアップしてみました。

  • サークル(ケージ)
  • ベッド
  • 食器
  • 水入れ
  • キャリーバッグ
  • トイレマット
  • 消臭剤
  • 犬用ブラシ、犬用爪切り
  • 犬用シャンプー
  • おもちゃ
  • ジョイントマット
  • 首輪、リード
  • ドッグフード

ジョイントマットを敷けば、床を傷つけない上に防音にもなります。またフローリングで滑って転んだり、足に負担がかかったりすることの防止にもなるので用意してあげるとベター。

また、毛や爪のお手入れは病気予防にもなる大事なこと。専用のものを用意してきちんとお手入れしてあげましょう。ドッグフードは年齢や犬種にあったものを選んであげることもポイントです。
おもちゃやお手入れ用品などグッズが増えて散らからないよう、まとめて収納できるボックスもあると便利ですよ。いくら小型犬といってもある程度のスペースは必要ですので、サークルなどは広いリビングに置くと良いでしょう。

広々としたリビングに置けば家族とふれあいの時間も取りやすい(パークホームズ田無 ザ ガーデン Hタイプ)(分譲済み)

愛するペットと快適に暮らすなら、新築分譲マンションをチェック

パークシティ武蔵小山 ザ タワー(分譲済み)にはペットの足洗い場が設置予定。散歩仲間ができるかも

近年のペットブームもあり、賃貸マンションでもペット可の物件が増えてきていますが、まだまだ浸透しているとは言いきれません。次に引っ越すところでまたペット可の物件を探すのも大変ですよね。

その点、最近の新築分譲マンションではペット可のケースが多くあり、マイホームだからこそ安心して飼うことができます。さらにペット用の足洗い場や、ドッグラン、トリミングスペースがあるようなペット共生型マンションも続々と誕生し、人気を集めています。同じように犬を飼う人が多いので、情報交換もできますし、散歩仲間もできそうです。

いかがでしたか?愛犬とのより快適で楽しい生活を楽しむために、参考にしてみてくださいね。

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