マンションで猫を飼いたい 快適な生活のためのポイント
大勢の人が暮らしているマンション。猫とのくらしを快適にするにも、周りの住民の方への配慮は必要です。参考に、三井不動産レジデンシャルが分譲するマンションではどのような規約が定められているか、その一部をご紹介します。
- 飼育にあたっては必ず申請手続きが必要。
- 飼育できる数は原則2匹まで。
- バルコニーなどの共用部分では飼育しないように管理すること。また共用部分で餌や水を与えたり、排泄をさせないこと。
- 猫に必要なレベルのしつけを行うこと。
- 不妊去勢手術等の繁殖制限措置を行うよう努めること。
- 伝染病疾病の予防ワクチンの摂取を受けるよう努めること。
ご紹介したものは主な参考例ですが、マンションには管理組合ごとにルールが決まっており、ペットの飼育に関しても細かい規約が定められています。入居する際には事前にどんなルールがあるか、確認しておきましょう。
また戸建てに比べてマンションは気密性が高い物件が多いので、夏の暑さには特に注意が必要です。猫は熱帯地域にも生息しているので暑さに強いといわれがちですが、体毛で全身を覆われており、決して強いわけではありません。お留守番させるときには室温が上がり過ぎないようエアコンなどで調節するよう十分に注意してください。
猫には数十の種類があり、それぞれ性格やお手入れが違います。シャム、ベンガル、バリニーズ等、大きな声でよく鳴く種類の猫は、近隣住民に迷惑になるのでマンションでは避けた方が良いでしょう。
ではどのような種類の猫がマンションで飼うのに向いているのでしょうか。
1.ロシアンブルー ~鳴き声が少なく気品あふれる
美しい被毛と気品ある姿が人気の猫。滅多に鳴かないことから「ボイスレスキャット」と呼ばれます。短毛種なのでお手入れが楽です。性格も大人しく従順で賢いのですが、臆病で人見知りをするので、来客が多い家ではストレスにならないよう配慮が必要です。
2.ペルシャ ~ふわふわ毛並みが愛らしい甘えん坊
温和で大人しく甘えん坊、鳴き声が小さい猫です。ふわふわの長い被毛が特徴で、すぐに毛玉になるので毎日のブラッシングは欠かせません。のんびりマイペースな性格とゴージャスな毛並みが人気の秘密です。
3.アビシニアン ~活発で人懐っこく、しつけもしやすい
鈴を転がすような可愛らしい声といわれるように、鳴き声が小さな猫。おおらかで人懐っこい性格で、頭も良いので初めてでもしつけがしやすいでしょう。短毛種で比較的抜け毛が少ないのもうれしいポイント。ただ活発でいたずら好きなので、満足するようによく遊んであげてください。
4.バーミーズ ~鳴き声は小さく人懐っこい
鳴き声が静かなことから「慈悲深い猫」とも呼ばれます。短毛種なので手入れが楽です。活発で遊び好きですが、人懐っこく賢いので、子どもがいる家庭でも飼いやすい猫です。
5.ラグドール ~抱っこが大好き
"ぬいぐるみ"という意味の名の通り、とても大人しく抱っこされるのが大好きで、鳴き声も小さく静かです。人懐っこく従順な性格で、しつけもしやすい猫。また爪をたてることも少ないので、家具が傷つく心配をしなくてもいいのもうれしいところです。
飼ってみたい猫種はいましたか? 他にもおとなしい性格の猫はいますので、ペットショップなどで相談してみましょう。
もちろん、同じ猫種でも個性があるのでそれぞれ性格があります。また、無駄鳴きをする、おとなしくしてくれない、といったこともあるかもしれません。そんなときは猫にストレスがかかっていないか、運動不足ではないか、よく観察してみてください。飼い主のしつけで解決するケースもあるようです。
新しい家族として迎えるにあたって、飼い主も猫もストレスなく過ごすために、以下のような必要なものはちゃんと用意しておきたいですね。
- ケージ
- ベッド
- 食器
- 水入れ
- キャリーバッグ
- トイレ
- トイレ砂
- 消臭剤
- 爪研ぎ
- 猫用ブラシ、猫用爪切り
- 猫用シャンプー
- おもちゃ
- ジョイントマット
- キャットタワー
- キャットフード
猫は本能的に爪を研ぐ習性がありますので、柱や家具に傷をつけないよう、猫用の「爪研ぎ」はぜひ用意したいもの。もちろん、しつけとして教えていくことも大切です。また、室内でも運動ができるよう、キャットタワーなどを置くのもおすすめ。ケージやトイレ、キャットタワーなど、アイテムの置き場所だけでもいろいろとスペースが必要です。広いリビングがあったり、リビングとつづきの部屋があるマンションなら、家族も猫もゆったりくつろげてうれしいですね。
広々としたリビングならペットとのふれあいの時間も取りやすい(幕張ベイパーク クロスタワー&レジデンス(分譲済み))
初めて猫を飼う方のために、どんな猫種にも共通する一般的な注意事項をお伝えします。
散歩や運動の必要性
猫は基本的に散歩が不要です。上下運動が好きなので、キャットタワーを置いたり、タンス等家具の上に乗れるようにしたり、工夫すれば室内だけでも快適に暮らせます。
しつけで注意すること
猫は特にきれい好きなので、トイレはこまめに掃除しましょう。汚れたトイレでは排泄を嫌がり、トイレ以外の場所で粗相をしてしまうことがあります。オスは「スプレー」という濃い尿をかけてマーキングする習性がありますが、去勢手術をすることでほとんどの場合防ぐことができます。
日頃のお手入れについて
日々のケアとしてはブラッシングやノミ取り、耳掃除、爪切り、歯磨きなど。こまめに清潔にしてあげましょう。特に毛の長い猫種はからまって泣く泣くカット……といったことにならないよう、毎日とかすことが大切です。もちろん短毛種でもとかすことで抜け毛を取り除くことができますし、スキンシップにもなるので、こまめにやってあげましょう。
パークホームズ吉祥寺北グランヴィラ(分譲済み)ではペット足洗い場を設置予定。飼い主同士のコミュニティも生まれそう(写真:フォレストテラス完成予想CG)
最近の新築分譲マンションではペット飼育可のケースが増えています。賃貸では飼育ができなかったり、傷や匂いなど退去時のトラブルが心配だったりしますが、マイホームなら安心してペットと暮らすことができますね。さらにペット用の足洗い場や、トリミングスペースを設置するなど、ペット共生型マンションも人気を集めています。ペットを飼う人同士のコミュニティ空間にもなりそうですね。
いかがでしたが? 愛猫とのより快適で楽しい生活を楽しむために、参考にしてみてくださいね。