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くらしのアイデア<家のメンテナンス篇>アイデア13
経験者から学ぶすまいのリノベーション
昨今、テレビや雑誌などでよく耳にする“リノベーション(リフォーム)”というキーワード。自分のライフスタイルや好みに合った間取りやデザインにできるとあって、ますます人気は高まってきています。
みなさんは今のすまいをリノベーションするとしたら、どのようなすまいにしたいでしょうか?
リノベーション経験者の実例と本音

言葉だけを聞くと、なんだか大がかりで大変そうに思えるリノベーション。実際に実施した方たちはどのような場所を工事したのでしょう。想像だけではわからない大変さや苦労、実際の費用感なども知りたいところです。そこで今回は、すまいをリノベーションした方々にお話を伺いました。

水回りと間取り変更のリノベーションをしたAさん

「間取りは、和室をなくしてリビングを広くしたんです。あと、収納が少なかったので増やしました。自分で作業したところはなく、ほぼ業者さんにやっていただきました。苦労したのはデザインプランを決める部分です。住みながらのリフォームだったので大変でした……。かかった費用は900万円くらい。でも、キッチンもお風呂も明るく広くなり、使いやすくなったのでやってよかったです! 次にリノベーションするとしたら、玄関周りをやりたいです」

中古マンションのキッチンなどをリノベーションしたBさん

「マンションでキッチンのリフォームと、全室のフローリングとクロスの張り替えをしました。最初に頼んだ会社とは合わなかったので他を探したり、信頼できる業者さんを探すのに時間がかかりました。細かい点なんですが仕事の進め方とか、フィーリングが大切だと思いました。工事は全てリフォーム業者にお願いして、かかった費用は300万円くらいでしょうか。
リノベーションしてみて大変だなと思ったのは、ショールームを回ったり、カタログから商品を選んだり、一つ一つ決めるのに時間がかかったこと。色々ある中から予算内に収めるのも苦労した点の一つです。
でも、イメージしていたのと近い空間になったので満足しています。キッチンなど自分で選んでカスタマイズしたものなので使いやすいですよ。もし次にどこかリノベーションするとしたら、トイレ、バスルームを工事したいと考えています」

フルリノベーションしたCさん

「マンションでもともと3LDKだった間取りを、1LDKへリノベーションしました。全て業者に依頼しました。基礎だけを残して全く違う間取りにするフルリノベーションだったので、かかったのは3,000万円ほどになります。素材はこだわりたかったので選ぶのが大変でした。あと、デザインを決めるのにもとても悩みました。玄関からリビング・キッチンまでフローリングだったのを大理石にしたり、落ち着いた部屋にしたくて壁を全てダークトーンの木にしてもらったり。設備的なところで言うとリビングに床暖房を追加しました。もしまたリノベーションするなら、改めて水回りをやりたいです」

キッチンと水回りをリノベーションしたDさん

「キッチン、トイレ・お風呂・洗面台などの水回り、床と壁紙を一部張り替えました。キッチンは独立型だったので、ダイニングルームと繋げてオープン型にしました。オープン型にしたことで、子どもがお手伝いしやすくなり、私の目が届く範囲で遊んだり宿題をしてくれるので、お互いに協力しあうという生活のリズムができました。大変だったのは依頼する業者探しです。最終的には自分達が求めるテイストやセンスが似ていて、伝わるような業者に出会えたのでラッキーでした。掛かった費用は350万円程。全て業者にお願いするつもりが、壁紙の予算がオーバーしてしまったため、寝室、子供部屋、トイレ、リビングの壁は自分でペンキを塗りました。やってみて大変だなと気が付いたことは、ペンキ塗りを自分一人でやると宣言したものの、思ったより養生が大変だったり、家族が寝てから夜な夜な塗っていて寝不足になったこと(笑)。また、リノベーションした時期が夏だったので、業者が作業しやすいようにとエアコンをつけていたら、電気代が高くついてしまいました。もし次にリノベーションするなら、子ども部屋と、主人の書斎を使いやすくしたいです。作りつけの棚などを取り払って広々としたスペースにするとか。床もヒノキ等の天然の木材に変更できたらいいなと思っています」

今回伺った方々は、間取りの変更やキッチンなど水回りのリノベーションをされている方が多い印象でした。そして、苦労した点では業者やデザイン選びに手間がかかったという声が多数をしめました。すまい探しと同じで、一生に一度あるかないかの大掛かりな工事なら、迷うのも当然。いくつもの業者を比較して、一番自分の考えに近いところを選びましょう。今後何十年も住み続ける家のことを、一緒に真剣に考えてくれる業者と出会いたいものです。

一般社団法人リフォーム推進協議会の調査でも、水回りや間取りの変更を希望する人が多いと発表されています
(平成27年3月 インターネットによる住宅リフォーム潜在需要者の意識と行動に関する 第9回 調査報告書より)

やってみないとわからないさまざまな苦労があるものの、こだわりのデザインや素材で生まれ変わった部屋での生活は憧れでもあります。ただ、いざリノベーションしたいと思った時、資金やローンの準備がすぐにできないことも。そんな時、大がかりな工事なしで間取りを変えたり、キッチンの位置を変えられるすまいがあったら……。

画像:パークホームズ赤羽西(分譲済み)

ライフスタイルに合わせて間取りを変えられるすまい

三井不動産レジデンシャルの分譲マンション「パークホームズ赤羽西(分譲済み)」のプランのひとつ、「Imagie(イマジエ)」。可動式の間仕切りを移動させることで、部屋の数やレイアウトを変えられます。さらに、関係会社と共同開発した、ダクトのいらない循環式レンジフード搭載の可動キッチン(Imagie kitchen)を採用することで、キッチンの場所も変更可能に。 住空間の約80%を自由にカスタマイズできるすまいです。

画像:パークホームズ赤羽西(分譲済み)

結婚して家族が増えたり、子どもが巣立ったり。将来のライフスタイルの変化に合わせて、理想的なすまいの形は変化することもあります。 リノベーションの費用は、数百万円でできる場合から数千万円かかる場合まで実にさまざま。さらに業者選びから工事期間中の生活なども考えると、大きな負担になるかもしれません。
そんなとき、ライフスタイルに合わせて間取りを簡単に変えられるすまいというのは、大きな魅力になることでしょう。将来のことも考えて、物件選びの参考にしてみてはいかがでしょうか。

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