INTERVIEW 02
シャトー三田理事長
建替えを検討したきっかけを教えてください。
検討は約10年前からありました。 検討開始当時、このマンションは築30年以上を経過しており、建物の老朽化が問題になっていました。(現在は築48年)これが一番の理由ですね。
具体的にはどんな問題がありましたか。
電気系統に問題を抱え、排水管が躯体コンクリートを貫通しており、更新が困難でした。 その他に、地震への心配の声があがってきたこともありました。また、総合設計制度の存在を知ったこと、周辺環境の変化などにより、検討が本格化しました。
建替えを検討するにあたって不安もあったと思いますが。
はい。やはり、建替えや建築の専門家ではないため、自分たちの検討が正しいのか、本当に実現できるのかという不安は大きかったですね。早い段階で専門家に相談することが望ましいと思います。
建替えでは合意形成というのが一つ大きなポイントだと思いますが、特に大変だと感じたことはありますか?
そうですね。将来のマンションの方向性という大きな判断において、「建替え」「耐震改修」「何もしない」など様々な意見がありました。 区分所有者に納得してもらうために、様々な検討が必要となり、それが最も苦労したことかもしれないですね。
合意形成の上で何か工夫したことはありますか?
何よりも、三井不動産レジデンシャルをはじめ、事業関係者が個別面談で区分所有者のお一人お一人、またそのご家族を含めた意向や悩みをヒアリングし、対策を練ってくれたことが事業実現の重要なポイントでした。
どうしても区分所有者同士だと、将来の話や金銭面の話などはお互いに干渉できないので。また、専門的な知識も必要なため、本当に助かりました。
左:シャトー三田理事長 右:当社プロジェクト推進部担当