INTERVIEW社員インタビュー
60歳目前での転職。個性を受け入れてくれる、懐の深い会社です。
クオリティマネジメント
桜田 裕介YUSUKE SAKURADA
品質企画部 クオリティマネジメント室 クオリティエンジニア建築担当
2018年中途入社
その場で「ありがとう」とは言われなくても、後から「助かった…」と思ってもらえる存在に
これまで30年以上、建設会社で現場での施工管理を手掛けてきました。ただ現場監督という仕事は、肉体的にも精神的にもとてもハードなものでしたから、これまでの自分のやり方では長く続けられないのではと思い、転職活動を始めたんです。それで当社の募集と出会って、2018年1月、60歳を目前に転職しました。
決定的だったのは、面接をはじめ、当社のさまざまな立場の方と話す中で感じた、会社全体の雰囲気の良さ。さまざまな個性を尊重し、受け入れてくれる社風と、建設会社に対する紳士的な対応に惹かれたのです。前職でも、当社の現場を担当したことがありましたが、その時も上から目線ではなく、「共に作ろう」という意識が強い会社だと感じていました。
当社では、クオリティマネジメント室の建築・構造・設備のクオリティエンジニアが、担当物件に設計段階から関わります。それは、事業に携わるパートナーの立場の違いにより生じる認識の相違に対し、建物のコンセプトを理解したうえで、関係者間で齟齬が生じるのを早い段階から摘み取るためです。
『安心・安全・住みやすさ』を追求し『三井の品質』を確保するため、様々な側面からチェック。設備・仕様もしっかり確認し、全てを図面の中に見える化します。ディベロッパーの中には「図面になくてもプロだからわかるだろう」と暗黙の了解を求める会社もある中で、施工段階で現場が困るような見落としがないか、追加コストが発生する要素はないかなど、図面段階で細部までチェックすることは、プロジェクトの成功と信頼関係の強化に繋がり、竣工後のお客様の喜びとなります。
「設計・施工中の私たちは、施工者にとっては、細かいことばかり言う煙たい存在で、『ありがとう』とは言われないかもしれない。けれど、後から『あそこで言ってくれて助かったな!』と、心の中で思ってもらえればそれでいい。」と、先輩から言われた言葉を、いつも心がけるようにしています。
現場のやり方を尊重し、委ねる
経験を活かし、寄り添い支えるのが、
クオリティエンジニアの役割
実際に工事を手掛けるのは、あくまでも現場の人たちです。そこに施主の立場から細かなやり方まで押し付けるのではなく、現場所長の方針を尊重し、現場で働く施工会社社員や職方さん達の心を感じ取り、寄り添いつつ『三井の品質』を確保する手法が当社の特徴のように思います。
前職の現場監督の仕事も今の仕事も、共通するのは、「人と接し、動かし、モノづくりに携わる」という点。現場監督の方針のもと、現場の空気を作り関係者の力を結集して建物を完成させるのが、現場監督の役割であり醍醐味であったと思います。今の仕事にも共通して感じる部分です。自分が30年以上携わってきたこうしたモノづくりの醍醐味を、立場は変わっても、変わらず感じられるのは嬉しいですね。
たぶん、先輩のクオリティエンジニアも同じようにモノづくりが好きなんだと思います。好きだから仕事が楽しいし、それがやりがいなんだと思います。竣工検査の手伝いなどで別の現場に立ち会わせていただく時など、先輩たちの“スイッチ"が入る瞬間が見えるんですよ。気づかないうちに、私にもそういう瞬間があるのだと思います。
個性を受け止めてくれる懐の深さ
働き方もガラッと変わりました
これまで自分が若手に対して「わからないことは何でも聞けよ」と言っていたのと同じように、先輩たちが「何でも聞いてきて」というスタンスでいてくれるのも、ありがたいですね。当社の特徴のひとつにブラザー制度というのがあり、文字通り『ブラザー』=『兄貴』が新規採用社員の教育担当として一定期間サポートをしてくれます。ずっと現場での仕事が中心でしたから、オフィスビルの中でデスクワークをするなんて初めてで、最初はセキュリティカードの使い方から戸惑うほどでしたが、当社は現場仕事の長かった自分の個性もしっかりと受け止めてくれます。おかげで入社2週間ほどで社内の雰囲気になじむことができました。『兄貴たち』に感謝です。
ディベロッパーの立場での仕事に関してはまだまだ未熟ですが、今までのキャリアを土台に、自分の積極的な取り組みにより、自然と早い段階で身についていくだろうとポジティブに考えるようにしています。担当物件以外に、竣工検査等のアシストに行くのも勉強のうち。月に2~3回は担当でない物件の検査にもエントリーし、スキルアップに努めています。
当社は2018年4月からは契約社員も含めてフレックスタイム制を導入するなど、働き方改革への取組みが積極的で、自分の時間をしっかり取れるのも、転職して良かったことのひとつです。体にも気持ちにもゆとりが生まれるようになり、妻とも「良かったね」と話しています。
私は朝型なので、8時過ぎに出社し、16時半頃に退社することもしばしば。横浜の自宅にも18時前には帰れるので、長年続けている空手の道場に通ったり、トレーニングしたり、充実した毎日を過ごしています。先輩たちも趣味は豊富で、ゴルフ・山登り・サイクリング・マラソン・ヨット・サッカー、野球のコーチ等々多彩で、上手に自分の時間を作っている様に思います。