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くらしのアイデア<インテリア篇>アイデア8

リビングがホテルライクに プロが教える3つのインテリアテクニック

忙しく働く現代の人々。日常に癒しを求める方も多いと思います。しかし、リゾートへの旅行やラグジュアリーなホテルへ出かけたりするのは時間もお金もかかります。「もっと日常的にリッチな気分を味わいたい」という方に、ホテル住まいのような気分を味わえるお部屋づくりのポイントをご紹介します。 今回は、マンションやホテルのインテリアを手掛ける三井デザインテックで、インテリアコーディネーターとしてご活躍されている出口尚美さんに、プロの目線でお部屋づくりのテクニックを解説していただきました。

三井デザインテック株式会社(※取材当時)
インテリアコーディネーター 出口 尚美さん

1.ホテルライクは“統一感”がポイント

間接照明の選び方

ダイニングとキッチンで同じデザインの照明を使うことによって、空間に統一感が生まれている。

高級感のあるホテルライクなお部屋づくりでは、デザインの統一感を出すことが一つのポイントです。違う場所で同じデザインの照明を使うのもそのテクニックの一つです。ダイニングとキッチンの照明、洗面室とクロゼットの照明など、別々の場所で色々なアイテムを使わずに統一感を持たせることですっきりと洗練された空間のイメージが演出でき、ホテルライクになります。小さなペンダント照明も複数個まとめて規則的に並べると、シャンデリアのような華やかさをもたらす効果もあります。また、ホテルの様に全体の照度をぐっと落として、ペンダント照明の灯りを際立たせているのもポイントです。

2.家具の選び方

配置のポイント

多方向から掛けられるよう、配慮してデザインされたソファ。背の低いソファなら、部屋の中央に置いても空間を分断せずに使うことができる。

背の低いソファを置けば、空間が分断されず広々とした印象を演出できます。ソファを配置する際は背もたれ同士を合わせるような形で配置してみると座る場所によって窓からの眺望を楽しんだり、ダイニングテーブルに座っている人と会話を楽しんだりなど、さまざまな使い方が想像できます。ただ、この配置の場合、ある程度空間に余裕が必要です。また、このソファのようなスエードの貼地は、座り心地の良さと高級感を同時に演出できます。

異素材の組み合わせ

ホテルライクといえばモダンでスタイリッシュなイメージがあるかもしれませんが、自然の素材を取り入れることによっても高級感は演出できます。

無垢のウォールナットの質感を生かしたダイニングテーブル。

その際、ナチュラルになりすぎないようにするポイントは、異素材を組み合わせることです。例えば木製の天板のテーブルの場合、脚の素材をメタリック素材のものにしてモダンな要素を加えるなど、異素材を組み合わせることで天然素材の持つ質感の高級感を出しつつ、ホテルライクな印象を演出することができます。

床の素材も異素材を組み合わせていることで、それぞれの質感をより強調できる。

ミラーをダークトーンにする

柱型にブロンズミラーを取り入れて、高級感と華やかさが生まれている。

リビングの柱にミラーを貼ることで空間に広がりが出ます。一般的なクリアなミラーを取り付けるといろいろなものが写り込んでしまい、設置する箇所や分量によっては落ち着かなく見えてしまうこともあります。ブロンズやグレーなどダークトーンのミラーにすることで、柱の存在感を消しつつお部屋に広がりをもたらし、高級感と華やかさが生まれます。

3.観葉植物の選び方とレイアウトのテクニック

お部屋のインテリアに欠かせない観葉植物。計画する際、大・中・小、さまざまなサイズの植物を組み合わせて配置するとお部屋全体がバランスよくまとまり、植物によってリラックス感のある空間を演出できます。背の高い観葉植物であれば枝ぶりが細いものにしたり、向こう側が少し透けるくらいの葉の量のものを選ぶと圧迫感を抑えることができます。

木の根元から葉に向かって照明を当て、浮かび上がったシルエットもインテリアの一部に。

また、部屋に配置した観葉植物に照明を当てるのもテクニックの一つ。植物の根元から葉に向かって照明を当てることにより、影が浮かび上がり幻想的な雰囲気を演出できます。間接照明にすることで、柔らかい光の明るさを部屋に取り入れることもできます。

キッチンにも植物をいくつか置くことで、リラックスしたイメージに。

その他にもあるホテルライク度をアップさせる方法

照明のデザインを統一

照明の選び方の応用編として、クロゼットと洗面の照明もデザインを合わせてシンメトリーに設置することで、よりホテルライクに。

寝室はシンメトリーを意識して

寝室はあえてシンメトリーを意識してコーディネートすることでホテルライクに。シンメトリーは精神的な安定をもたらすため、寝室のコーディネートにおすすめ。

収納で見せるテクニック

リネン類は色のトーンや素材、サイズを統一して整然とさせることで、清潔感を与える効果も。

モデルルーム画像/パークコート浜離宮ザタワー(分譲済み)

いかがでしたか?
お部屋全体の統一感と高級感をもたらすテクニック、意外と簡単に取り入れられるものもあったのではないでしょうか。今回の記事を参考にホテルライクなお部屋づくりにチャレンジしてみてください。リッチな雰囲気のお部屋で、素敵な日常を楽しんでください。

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「インテリアヴィレッジ」

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