三井不動産レジデンシャル株式会社

三井不動産レジデンシャル株式会社RECRUITNG 2018

プロジェクトストーリー

WANGAN ACTION


湾岸エリアのブランドアップに
向けたアクションを
つないでいく。

Project Data

青山 加奈

都市開発二部 営業室/2012年中途入社
(※現在は事業創造部 事業グループ)

コミュニティの形成とエリア活性化を視野に、街に新たな魅力を付与する
勝どき、晴海、月島、豊洲などの東京湾岸エリアを、暮らしてみたい街、住み続けたくなる街としていくため、エリア活性化プロジェクト「WANGAN ACTION」を進めている。「食」「スポーツ」「アート」「教育」「音楽」などの幅広い分野で、人々が楽しみ、その体験を共有しあえる活動を支援することで、地域や住民と一体となって湾岸エリアの魅力を醸成し、このエリアで暮らすことの価値を広く発信することが目的だ。日本最大規模のマルシェとして人気の「太陽のマルシェ」や日本初上陸の国際的なマルチスポーツフェスティバル「ザ・コーポレートゲームズ東京」の開催など、複数の取り組みが並行して動く複合型のプロジェクトだが、ここでは音楽とフットボールによるコミュニケーションの創造をコンセプトとする新しいフットボールパーク「MIFA Football Park」の実現に尽力した青山 加奈に話を聞く。

Prologue 湾岸エリアがより魅力的で「住みたい街」となるために

湾岸エリアは、日本最大の繁華街と言われる銀座や、世界でも有数の市場「築地市場」まで徒歩圏内という立地で、近年開発が進み人口が急増している人気の高いエリアの一つだった。しかし、青山が担当となった当時、東日本大震災発生後の地域住民間のコミュニティ希薄や生活利便機能の不足等が懸念されていた。2012年から2015年までにJV事業合わせて約15,000戸のマンション供給が予定される中、いつまでも賑わいに溢れる街づくり、湾岸エリア全体の魅力と価値を高めていくための取り組みを「湾岸ブランドアップ作戦」(当時の呼称)として展開していくことになる。青山たち都市開発二部では当初、湾岸エリアへの来街者獲得のために、街を舞台にした宝探しイベントを開催する。このイベントは、開催期間中に約1万5000名の参加者を動員したものの、参加者の多くが地元在住者であり、広域からの新たな来街者の獲得という当初の目的の達成には課題を残した。青山たちは、より効果的なアプローチを求めて、新たな戦略を打ち出していく。

Episode.1 初心に立ち返り、課題を洗い出す

入社してようやく半年が過ぎた頃から「湾岸ブランドアップ作戦」メンバーの一員となった青山は、宝探しイベントの運営に携わりながら「何のためにこれをやっているのか」と広域からの集客に苦戦するプロジェクトの将来に、不安を感じるようになっていたという。
「何のために推進するプロジェクトであるのかを、初心に立ち返って考え、作戦を成功に導くための戦略を練り直す必要があると感じていました。しかし、その頃から部内での意見交換も活発となり、迷走からの出口が見え始めてきたのです」

青山たちは、宝探しイベントでは取り込めなかった広域からの新規来街者の獲得のためには、事実としての街の魅力を、地域コミュニティと共に創出することが必要であると考えた。まず、居住者や既存の来街者間の交流を促す取り組みが、多様なメディアに取り上げられることで湾岸エリアへの好感度を向上させていくことを狙う。発信性の高い取り組みは、その発見者や伝達者を増大させ、やがて湾岸エリアへのファン層の拡大につながるだろう。そして実際に居住をはじめた人たちがコミュニティと融合することで、その価値を実感できるという流れをつくり出していきたいと考えたのだという。
「私たちが最初に考えたのは、スポーツをきっかけとした交流の場を創出するというものでした。私たちが重点を置く豊洲エリアには、都心近接の良好なアクセスに加えて、開放的な空、海、緑を享受できる最高の環境がありました。この環境を体験してもらうための施設を作ろう――諸条件が整わずに断念したプロジェクトもありましたが、このタイミングで私たちは、同じくスポーツをテーマとした新たな可能性と出会うことになります」

Episode.2 MIFAとの出会い

2012年5月、青山たちのもとに、ある情報がもたらされた。桜井和寿さんとGAKU-MCさんによるユニット「ウカスカジー」が主導するプロジェクト「MIFA(Music Interact Football for All)」が、その活動拠点を探しているとの情報だった。MIFAは、音楽とフットボールを通じて子どもたちに夢を与え、人をつなぎ、未来へのつながりを育むという活動を展開している。すでに震災被災地の福島県などで、子どもたちを対象に音楽ライブやフットボールを一緒に楽しむイベント「MIFAスマイルプロジェクト」などを実施し、多くの子どもたちに夢を与えてきた。今回の要請は、このMIFAの理念を体現する場をつくりたいというものだった。
「この情報を受けて私たちは、MIFAの本拠地を湾岸エリアに誘致できれば、スポーツを通じて人々が足を運ぶ施設を実現することにつながると考えました。早速、候補地を絞り込み、プレゼンテーションの準備をはじめました」
5月14日、「ウカスカジー」の2人を含むMIFAメンバーを、オープンしたばかりの販売サロンに招き、事業地周辺の大型模型を前に、今後の開発予定や近隣小学校の児童数、サッカー人口など、準備してきた資料をもとに、湾岸エリアのポテンシャルを説いた。その後、都市開発二部が推奨地として選んだ新豊洲、他部署が推奨する晴海、勝どきを巡り、現地とその周辺を案内していく。最初に訪れた新豊洲で、青山は思いがけない声を聞いた。候補地に降り立った瞬間「すごくいい、気に入った。こういうのは、直感だよ。」、彼等はその第一印象を率直に述べたという。そして翌日には「最初に見た敷地でやっていきたい」という話をいただき、プロジェクトは具体的なプラン検討へと進んでいくことになった。

Episode.3 MIFA Football Park 新豊洲

MIFAが提示した施設コンセプトは、音楽とフットボールという2つのコミュニケーションツールによって、ママや子どもたちを中心に、来場されるすべての人々をつないで、街や人々に新しい活力とコミュニケーションの場を提供するというもの。フットサルコート3面分のゾーンでは、本田圭佑選手がプロデュースする「ソルティーロサッカースクール」の運営のほか、音楽ライブや「MaMafes」と呼ぶママ&キッズのワークショップなどのイベントも随時開催可能だ。この主旨に賛同した三井不動産レジデンシャルは、施設パートナーとしてこの事業に協力していくことになった。
「この敷地自体、当社の所有地ではありませんでしたから、MIFAの要請を受けてすぐに、地権者に対して施設コンセプトを伝え、用地の賃借と施設建設をご了承いただく必要がありました。地権者にも主旨に賛同いただき、ご協力いただけたことで、街の魅力を高め、エリア全体の価値を向上させる取り組みが、その実現に向けて動き出すことになったのです」
街を盛り上げていくために大切なことは、プロジェクトに関わる人々が本気で取り組み参加することだと青山は考えている。多くの関係者がひとつの方向を向いて、それぞれの立場で自分たちができることを考え、それをエリア全体のために実行していく。そんな真摯でピュアな取り組みこそが、居住者や来街者の意識を変えていく力になっていくのだと、このプロジェクトを通じて教えられたのだと話してくれた。
「さまざまなイベントに参加して、この街に暮らす人々と交流し、話をする機会も増えました。多くの方が、ディベロッパーのイメージが変わったと言ってくださることを嬉しく思っています。初めての取り組みで大変そうにしている姿を、優しく温かく、そしてディベロッパーがここまでやるのか、とちょっとした驚きをもって見守ってくださり、ご協力いただいています。そうした関係のなかで、私たちも一緒になって育っていくことができたなら、そしてある時、私たちが供給するマンションに興味を持って住んでいただけるのなら、新しい街づくりの仲間の輪が広がる意義のあるプロジェクトではないかと思いながら、仕事をしています」

Epilogue クリエイティブを、つないでいく

「このプロジェクトに、入社間もない私をアサインしてくださったグループ長に、とても感謝しています。後に、『青山に、この会社に入って良かったと思ってほしかった』とアサインされた理由を聞く事になります。『自分から働きかけていくことで、こんな素敵な仕事を実現できるのかと、この会社の環境を体感させたかった』と。」
三井不動産レジデンシャルには、現場の判断や裁量を重く受け止める風土があり、一人ひとりに与えられる権限も大きいと青山は感じてきた。もちろん承認は必要だが、自らやりたいと手をあげることには寛容で、むしろ、常にクリエイティブなチャレンジが求められている環境にある。『そのことを忘れるな』ということを、グループ長は、言葉だけではなくプロジェクトを通じて伝えようとしたのだ。
「伝統と革新という言葉にこの会社の良さが詰まっていると思います。入社当時、マンション事業における確かな実績と長い歴史を受け継ぎながら、活気のある街づくりへ挑戦する社風や社員の姿勢が印象的でした。全てが前例のないことばかりで苦労することが多く、大変な日々でしたが、いま振り返ってみると、モチベーションを高く保つことができ、多くの新鮮で貴重な出会いもあって、刺激的な日々でした。誰かが目の前の課題解決に取り組もうとする時、あいつがやれたならこんなチャレンジだってできるはず、自分ならこんなことをしたい、その誰かの背中を後押しできるひとつのプロジェクトになれたらと思っています。」
ひとつのチャレンジが、さらに新たな挑戦へとつながっていく。そんなクリエイティブの連鎖が、三井不動産レジデンシャルの新たな可能性を切り拓く原動力になっている。

WANGAN ACTION物語

湾岸エリアのブランドアップのための取り組みは、2012年頃からスタートしている。2013年に入ると、それまで独自の取り組みを、それぞれの部署において推進してきたプロジェクト推進部、市場開発部、都市開発二部が連携し、定例の協議の場を持つようになった。さらに2014年9月には、これらの取り組みに、「WANGAN ACTION」という言葉を冠して、湾岸エリアの活性化のために、多彩なプロジェクトを推進していく姿勢を宣言している。「WANGAN ACTION」とは、湾岸エリアを盛り上げ、さまざまなアクションを行う姿勢を示す言葉であり、そのアクションのひとつが今回紹介した「MIFA Football Park設立」の章といえる。そして、これからも新たなアクションが湾岸エリアに生まれ、地域のコミュニティとともに育ちながら、物語はさらに多くの登場人物を加えて綴られていく。